隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

カバンから荷物を取り出しながら、自分の情けなさにため息を零す。



すると、太陽くんが私の元へとやってくるのに気がつく。



「あっ、太陽くん……その、この前はごめんね…!」


「全然っ!俺は大丈夫だから、それより楓音大丈夫だった?」



こんな時まで私の心配してくれるんだっ…ありがとう…。



……正直、大丈夫じゃないけど、こんなこと太陽くんには話せないよ。



「うん、私は大丈夫だよ。連絡もくれたのに、本当にごめんね」



シュンとした様子を見せる私に、太陽くんは明るく笑いかける。



「だから、俺は大丈夫だって。そんなに謝られたら、こっちが申し訳なくなるから」



太陽くん……。



私と斎宮くんがなにを話してたのか、気にならないのかな。



それとも、気を遣って聞かないでいるのかな……。



どちらにせよ、私の胸は痛いです。

太陽くんの優しさが胸に沁み込んできます…。



「あのさ、楓音。今からちょっとだけ時間もらってもいい?」


「えっ?でも、もうすぐHRが……」


「五分だけでいいからさ。二人で話したいことがあるんだ」



そう言う太陽くんの顔はいつになく真剣で。

なんとなく雰囲気から察した。



「……分かった」



そう頷くと、私たちは教室を出て、人の少ない廊下へと移動した。