隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

歩くスピードを速めると、何故か平賀は俺の隣をピタッとくっついてきた。



「……なに?」


「逃げないでよ。俺、斎宮と一回ちゃんと話してみたかったんだよね」



……意味分かんね。



なんで俺とこいつが話すんだよ。

なんにも関係ないだろ。



再び無視をして歩き出そうとすると、突然こう叫んだのだ。



「俺、知ってるよっ。キミの正体」



……は?



その言葉に、思わず反応してしまい足を止めた。



知ってる…?



「……借り物競争の時、俺から楓音を奪ってたのって斎宮なんでしょ」


「……」



なんでこいつがそのことを…。

口調から確信的だし、否定するだけ無意味だよな。