隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

いつもは私のことなんて、見ないくせに。



どうしてこういう時にばっか限って、私のこと見るの……っ。



やっぱり斎宮くんはずるいよ。

……飴の与え方、よく分かってる。



「顔を真っ赤にして、恥ずかしそうに焦ってる表情?」


「や、やだ…っ、そんな顔してないしっ。い、斎宮くんのせいだもん」



私そんな顔してるの…!?

てことは、私の心臓の音も聞こえてるのかな…。



恥ずかしさで、じたばたと暴れてみるが、いとも簡単にあしらわれる。



「ねぇ、朝桐」


「な、なに…?」



改まった様子で名前を呼ばれ、ちょっと緊張をする。



「……やっぱり俺に、なにか隠してない?」


「へっ!?だ、だからさっきも言ったじゃん…別になんにも隠してないって……」



斎宮くんに嘘をついてるという事実に、胸がキリリと痛む。



「俺には言えないことなの?」


「そ、そうじゃなくて……」


「……あいつ、転校生は知ってるの?」


「……えっ」



この一瞬の私の動揺を斎宮くんが見逃すはずがなかった。



ここから事態は一変をしていく。