隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

図星を突かれ、余計に視線を泳がせてしまう。



「……この前、俺が保健室にいるとき、なにか変なことでも言った……?」



…そっか。

あの時のことは、記憶にないんだもんね。



だから、そんな不安そうな顔をしてるんだ。



「そのせいで、俺に変な態度とるの?ねぇ、なんか言ってよ」


「……っ」



違う…そうじゃない。

斎宮くんのせいじゃないんだよ。



そう言いたいのに、上手く言葉が出てこない。



「……なんで、なにも言わないの?……友達にも言えないことなんだ」



呆れるような声と、小さく聞こえるため息。



ズキリと胸に痛みを感じた。



「違うの、斎宮くん。斎宮くんはなんにも悪くない。……悪いのは、全部私だから」


「……どういうこと?」


「……私、あのね…斎宮くんのこと……」



その時だった。



保健室のドアが勢いよく開く音がした。