隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

そんな真っ直ぐな目で見ないでよ……っ。



斎宮くんのこと、見たくなんてないのに……。

いますぐ目だって逸らしたいのに。



自分の気持ちに、嘘つけなくなるじゃん、バカ。



……放課後は、太陽くんと一緒に帰る約束がある。

今日は駅前に新しく出来たカフェに行くって話をしたんだもん。



だから、保健室にはいけない。…行っちゃ、ダメだ。



断らないといけない。

保健室には行けないって、言わなきゃいけないのに……。



「……分かった」



どうしても断ることが出来なかった。



私が頷いたのを確認すると、斎宮くんは再び正面へ向き直った。



……なに言ってるんだろう、私……。



太陽くんとの約束があるのに、断りもしずに…。



自分の気持ちを制御することが出来なくなってる……。



斎宮くんへの気持ちがとめどなく溢れる。



今この瞬間だって、そうだ。



こうやって少し話せただけ、飛び上がるくらい嬉しい。

保健室に来て、なんて言われて、心臓はドキドキしてる。



全身が、斎宮くんを好きだと叫んでるんだ。