隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

「あっ、やば!そういえば、先生に転校の書類出すように言われてたんだった!」


「そうなの?じゃ、急いで戻らないと」



慌ただしく過ぎる時間が、全部忘れさせてくれると思っていた。



教室まで一緒に戻ってくると、周りからこそこそ話す声が耳に入る。



「ねぇ、あの二人って付き合ってるの?」

「最近、よく一緒にいるよね」

「羨ましいー!私だって平賀くん狙ってたのに!」



……やっぱそうなるよね。



太陽くんとの関係がバレるのは時間の問題だと思っていた。



「……じゃ、俺、職員室行ってくるねっ」


「うん、いってらっしゃい」



周りの声には聞こえないフリをして、気にしないで笑顔を浮かべる。



……きっとすぐこんなのも治まるはず。

いまだけの辛抱だ。



自分の席へと戻り、お弁当をカバンへとしまう。



もちろんお昼休みだから、隣の席には斎宮くんが座ってる。



なるべく見ないようにして、知らない顔をする。



「……どこ行ってたの?」


「へ……!?」



ビックリして大袈裟に目を開いてしまう。