隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

ほんと、太陽くんって見た目のまんま子供っぽいよね。

あ、もちろん褒め言葉だよ?



というか、私がそんなこと言える立場じゃないんだけどね。

私もよく、唯奈ちゃんに子供っぽいって言われてるし。



「……ん?私の顔に、なにかついてる?」



突然間近で、ジーっと見つめられ、目をパチパチさせる。



そんなに見られたら、ちょっと恥ずかしいんだけど……。

もしかして、歯になにか挟まってた……!?



「いやっ、やっぱ楓音の笑った顔は可愛いな~って思って」


「か、可愛い…!?そんなっ、そんな冗談言わなくてもいいから」



いきなりの不意打ちに、自分の意思とは関係なく頬が熱を持つ。



「冗談じゃないんだけど?いまみたいに恥ずかしがってる顔も、全部俺だけのもって思うと、めっちゃ嬉しいし」


「た、太陽くん…。そんな恥ずかしいこと言われても、こっちは反応に困っちゃうんだけど……?」



こういうことには、本当に慣れてなくて……。

太陽くんと一緒にいると、心臓が悪くなっちゃうよ。



「ふっ、ごめんごめんっ。そうだよね、あ~でもやっぱ可愛い」



……ほら、言ったそばから。



私はやれやれと、困ったように笑ってみせた。



太陽くんと一緒に過ごす日々は、楽しくて自然と笑うことが出来た。

こうやって、反応に困ることも結構言ってくるけど、それはそれで嬉しかった。



きっとこうやって、時間を重ねて、日々を重ねて。

太陽くんのことを少しずつ知っていって。



自然と太陽くんのことを好きになるんだろうな、って。

太陽くんのことを好きになりたいって、思ってた。