隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】




◆◇◆





とある日の、お昼休み。



太陽くんと屋上へやってきていた。



付き合い始めてからは、こうして毎日一緒に屋上でご飯を食べるのが日課になった。



「今日も楓音のお弁当美味しそうだねっ」



屋上に備え付けられているベンチに腰掛けながら、お弁当を広げる。



「へへ、ありがと。自分で作るようになって、結構作るのが慣れてきたのかも」



相変らず料理のレパートリーは増えてないけど。

でも、玉子焼きなんて、もうプロ並みに上達してるからねっ、えっへん。



冬のこんな時期に屋上でお昼を食べる生徒は少なく、いつも私と太陽くんの貸し切りだった。



風邪が吹くとちょっと寒いけど……。

でも、太陽がポカポカして温かいし、空気も澄んでる。



こうやって外で食べるのって新鮮だから、私は好きだな。



……今までずっと、教室でしか食べたことなかったから知らなかった。



「すごいねっ。俺なんて、毎日コンビニ飯で済ませちゃってるからな~」


「よかったら今度、太陽くんのお弁当も一緒に作ってこようか?」



毎日コンビニ飯なんて、栄養悪そうだし…。

迷惑じゃなければ、だけど。



「ほんとっ!?やった!ありがと、楓音!俺、めっちゃ楽しみにしてる」


「あはは。そんな喜ばなくてもいいのに」



子供みたいに無邪気に両手を挙げて喜ぶ太陽くんに、思わず笑みが零れる。