隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

悲しいとか、怒ってるとか、そういう気持ちも一切なかった。



なんでか分かんないけど、この状況に納得をしていたんだ。



迷うことなく受け入れる自分がいた。



……こんな状況で気づくなんて、ほんと矛盾してる。

やっぱり私って素直じゃないのかも。



自分のことよりも、相手を大切にしたいと思う気持ち。

相手のために、なにかしてあげたいという気持ち。



私、ずっと気づかないフリしてた。

本当はずっと前から知ってたのに、見てみぬフリをしてた。



この関係が崩れるのが怖くて。

そばにいられなくなるのが嫌で。



自分の気持ちにずっと蓋をしてたんだね。



一緒にいるだけで嬉しくて、楽しくて。

何気ない一言に心を揺さぶられて。



斎宮くんといるだけで、自分でも知らなかった自分を知ることが出来た。



誰かを好きになるって、こんなに胸が温かくなることだなんて知らなかった。



私に、この気持ちを教えてくれたのは全部斎宮くんなんだよ。

斎宮くんが私に、恋する気持ちを教えてくれていたんだね。



……私、ずっと前から斎宮くんのことが好きだったよ。



ごめんね、ありがとう斎宮くん。



今頃になってやっと自分の気持ちと向き合うことが出来たよ。

……もっと早くに素直になればよかったのかな。