隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

ごめんなさい、太陽くん…。



太陽くんのことは好き。

話しててすごく楽しくて、一緒にいてすごく楽だった。



でも、私の好きっていうのは、友達としての好きであって……。

……きっと、それ以上の気持ちは……。



「……そっか、残念」



頭上から聞こえるどこか寂し気な声。



そんな声に余計胸が締め付けられる感覚を覚えた。



「楓音、頭あげてよっ」



私を気遣うような優しい声に、そっと頭をあげる。



「……俺さ、あの時楓音のこと目の前で奪われて、すっげー悔しかったんだよね」


「へ?」



あの時って、借り物競争の時のこと……?



「だから…っ、もうあんな悔しい思いしたくないって、思ったんだ」


「太陽くん……?」



どうしたんだろう……。

なんだか、さっきと様子がおかしい。



いつもみたいに優しく笑ってくれてるのに。

でもそれは、偽りの作り物の笑顔にしか見えなくて。

本当は心の中で、なにを思ってるんだろう……。



「俺と付き合ってくれたら、斎宮の正体のことは秘密にするって言ったら、どうする?」


「え………?」



太陽、くん……?



彼がなにを言ってるのか分からなかった。



「楓音が俺と付き合ってくれるなら、あのことは誰にも言わないって約束する。……みんなに斎宮の正体がバレるわけにはいかないんだよね?」


「そ、それはそうだけど……っ」