隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

それから唯奈ちゃんと別れ、先ほど言われたことを思い出しながら帰る。



素直になっていいって、どういう意味だったんだろう。



私は、いつも真っ直ぐ素直に生きてるつもりだったんだけど。



生まれてから十六年目にして衝撃の事実。

朝桐楓音の性格は、歪んで捻くれて腐りきってたってこと……!?



だとしたら、それは立ち直れないくらいのショックです……。



……それに、もう一つ気がかりなのは、斎宮くんのこと、だ。



太陽くんのことはすぐさま友達だって言えたのに。

なんで斎宮くんの時には、焦ってあんなこと言ってたんだろう……。



唯奈ちゃんがいたから、あの時どうしてあんなことを言ったのか全然分からなかったけど……。



……私、斎宮くんのこと、本当はどう思ってるんだろう。



斎宮くんのことを考えると、胸がポカポカして温かくなる。

一緒にご飯を食べたり、話せたりするだけで、胸がドキドキして嬉しくなる。



借り物競争の時は、ありえないくらい心臓が暴れて、あの時間がまるで夢のようで。

ずっとこうしていたい、ってちょっとだけ思っていた。



でもそれは、斎宮くんと友達だから、そう感じるんだよね……?



私は、斎宮くんのこと、友達として……好き、なんだよね……?



……あぁ、まただ。

こうやって斎宮くんのことを考えるだけで、胸が締め付けられる感覚になる。



……でも、そんな時間も言うほど嫌じゃなくて……。