隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

「へぇ。楓音が案内するなんて珍しいね。その人、カッコいいんでしょ?女子の取り合いになりそうなのに」


「うん……。中々大変だったよ……。私も出来れば他の子に譲りたかったんだけど、太陽くんに頼まれたから断れなくて」



なんで私に案内を頼んだんだろう。

やっぱ体育祭の時に、ちょっとだけ面識があったから?



……にしても、最後まで女の子たちはネチネチしてたし……。

変な誤解をしてないといいんだけど……。



「……その転校生になにか言われたの?」


「え?」



なにか、とは……?



「さっきから考える顔してたから。転校生に悩まされてるのかと思って」



す、するどいね……。

唯奈ちゃんの観察眼、恐るべし。



「悩むほどじゃないけど……ひ、一目惚れしたって言われた。……太陽くんの冗談だと思うけどね!」



冗談って分かってるけど~……やっぱり意識しちゃう……。

真に受ける私がいけないんだけどさ…?



「いや、ガチでしょ」


「え?」


「そんなこと冗談で言う人いる?」



えっ……い、いるんじゃない?



「体育祭の時も、楓音にフラれてすごく寂しそうな顔してたよ」



ふ、フラれてって……。

借り物競争の時のことかな……?

それは本当に申し訳なく思ってますので……。