隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

「えと、私のクラスに転校生が来たのって知ってる?」


「あー……。確かそんなようなことでクラスの子が騒いでたかも」



やっぱり……。

もう他のクラスにも噂は広まってるんだ。



「実はね、その転校生っていうのが体育祭の時に私を助けてくれたオレンジ髪の人だったんだよ!すっごい偶然じゃない……!?」


「確かに、すごい偶然だね」



転校する予定があったなら、あの時言ってくれればよかったのに!

あっ…だから私とぶつかった時、『またね』って言ってたんだ。



「名前は太陽くんって言うんだけど、さっきまで校内を案内してあげてたんだっ」



……そういえば私、太陽くんに『一目惚れした』って言われたんだっけ…。



あの時は、焦っちゃってよく分かってなかったけど。

よくよく考えてみたら、あれは太陽くんの冗談だよね。



いい人だからきっと私が喜ぶような、お世辞を言ってくれたんだよね。



だって、そうじゃないと私なんかに一目惚れする理由が分かんないし!



うんうんっ、絶対そうだ!



これもモテる男の子のテクというやつなのかな……?

だとしたら、その効果は絶大だよ…。



私はうっかり騙されるところだったからね。