隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

「あははっ、朝桐さんってば焦りすぎ」


「う~……だって……」



平賀くんに笑われた…恥ずかしい……。



「……なら、俺にもまだチャンスはあるね」



最後、平賀くんがなにか呟いた気がしたが、上手く聞き取れなかった。



私の視線は蕎麦とお水を行ったり来たり。

恥ずかしさを紛らわすのに精一杯だった。



「あっ、もうそろお昼休み終わっちゃうよ!?急いで食べなくちゃ」


「……あ!ほんとだ。やばい……!」



つい話すのに夢中になっちゃってた。

急がないと、お昼休みが終わっちゃう。



すぐさま蕎麦を食べ終え、一緒に教室へ戻る。



別れ際、平賀くんは「じゃ、また放課後ね」と笑顔を残し、自分の席へと戻っていった。



平賀くん、か。

明るくて気さくで、男の子だけど一緒にいて楽しかったな。



そんなことを思いながら、私も自分の席へと戻る。



「今日は一緒にお昼食べれなくてごめんねっ」



私はご機嫌な様子で、そんな冗談を斎宮くんへ言ってみる。



今日は本も読んでないし、予習してるなんて珍しいね?

どうしたんだろ?



「……別に。そもそも一緒に食べる約束してないし」


「そうだけどさ。あ、そうだ!今日の放課後、平賀くんに案内の続きをやるんだけど、斎宮くんも一緒にどう?平賀くん、すっごく人懐っこくていい人だし、斎宮くんと友達になれるかもよ?」