隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

「朝桐さーんっ?ボーっとしてる?」


「あ、ごめんね。そろそろお昼休みも半分終わるし、続きは放課後でもいい?」



案内に夢中になっていたら、あっという間に時間は過ぎていた。



「うんっ!全然おっけーだよん」


「じゃあ、最後に食堂案内するから、ついでにお昼もそこで食べよう?」



先ほどから私のお腹はペコリーナだ。



「へーっ!食堂まであるんだ!すごいね、この学校」


「私はあんまり利用したことないけど、結構人気みたいなんだよね。じゃ、いこっか」



普段は節約のためにお弁当持ってきてたしね。

ちなみに今日に限って、寝坊しちゃってお弁当作る時間がなかったら、こうして食堂で食べれるのはラッキーなんだけど。



……それと、事後報告になってしまったのですが……。



体育祭に私の両親が来ていたと思うんです。(小声)



体育祭が終わった後、お家に帰ったら、こんな置手紙が置いてありまして……。



『可愛い可愛い楓音ちゃんへ
 体育祭おつかれさま。久しぶりに楓音ちゃんに会えて嬉しかったです。
 伝え忘れちゃったんだけど、お母さん今からシンジさんの仕事について海外行くか ら、また暫く一人でお留守番よろしくね♪』



……だそうです。



そんな大事なこと伝え忘れないでよ!と、即メールは送っておいたけど、いまだ返信はありません。

……きっとお仕事が忙しいんですよね、はい。



というわけで、また一人暮らしの生活が始まったのです。