隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】







―――その日の昼休み。



「じゃ、朝桐さんよろしくっ!」


「う、うん。じゃあ、いこっか」



元気な平賀くんに連れられ、私たちは教室を出た。



……背中にクラス中から痛い視線を感じる……。



これだけカッコいいんだし、みんな平賀くんの案内したかったんだよね……。



なんか、私でスミマセン……。

ホント、スミマセン……。



「朝桐さん?下向いて、どーしたっ?」


「わっ……!ひ、平賀くん…近いよっ」



急に隣から覗きこまれて、心臓が飛び上がった。



イケメンの急なドアップは心臓に悪いのです……。



「もしかして、迷惑だった?」



子犬のようなシュンとした声色に、罪悪感に近いものが芽生える。



「ううん!全然迷惑なんかじゃないよ!」



いつまでも気にしてたら、平賀くんに申し訳ないよね。

今はとにかく、案内係として務めをきっちり果たさせて頂きます。



「それならよかった!」



今度はパッと明るく嬉しそうな笑顔をみせる。



……平賀くんって、コロコロ表情が変わって面白いなぁ。

見てるこっちまでつられて笑えてきちゃうよ。