隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

斎宮くんとは体育祭以来、とくに変わったことはない。



話しかけたら今みたいに答えてくれるし、お昼休みも一緒にご飯を食べている。(隣の席なだけ)



……いい友達関係を築けていると思う。



隣の席を横目で見ながら、ため息を零していると、突然声をかけられる。



「ひさしぶり!朝桐さんっ」


「……!?あっ、えと……お、お久しぶりです」



気づくと、私の席に平賀くんの姿があった。



び、びっくりして敬語で話しちゃった…。

さっきまで女の子に囲まれてたんじゃ……。



「よかった~!俺のこと、覚えててくれたんだっ」


「ええっ!?そ、それは勿論!忘れるわけないよ……!」



私、そんな薄情な女じゃないので……!!



「……ずっと、会いたかったんだよね」


「……え?」



誰に……?

もしかして、私……?



聞き返すように見上げる私に、平賀くんは目を細め笑った。



「それよりさっ!よかったら今日のお昼休み、学校を案内してくんないっ?」


「えっ……!わ、私が……?」


「うんっ!おねがい!」



……案内するのは全然いいんだけど……。



チラリと視線を教室内へ向けてみる。