隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

しかし、次の瞬間、それは驚きへと変わる。



「……へ……あの人って……」



思わず、そんな言葉が零れる。



……だって、あのオレンジの髪の毛……。

それに、あの整った顔立ち。



私には、とても見覚えがあった。



それはクラスのみんなも同じようで、騒がしかった教室は静まり返り、全員が驚きを隠せないでいた。



「……じゃ、黒板に名前を書いて、自己紹介をよろしく」



彼はスラスラと黒板に自分の名前を書く。



そして、振り返ると、またあの時みたいに、白い歯をみせ笑顔を浮かべた。



「平賀太陽-Hiraga Taiyo-です。これから、よろしくお願いします!」



……覚えてる。忘れるはずがない…。



そう、彼は体育祭で出会ったあの男の子だった。



次の瞬間、状況を理解した女の子たちから悲鳴に似た歓声が沸き上がる。



「キャー!平賀君って、前に体育祭来てたよね!?」

「カッコいいー!!よろしくね!」

「私の隣空いてるから、ここ座りなよ~!!」



女の子たちは大興奮し、矢継ぎ早に平賀くんへ話しかける。