隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

……正直、一人くらいは気づく人いるのかなって、心配してたけど。

どうやら私の懸念だったみたいだね。



誰も斎宮くんの正体に気づかないんだもん。



みんなは割と校内中の男の子を見て回ってたみたいだけど。

斎宮くんを調べようとする女の子は誰もいなかったもんね。



……こんな近くにイケメンの正体がいるのにね。

やっぱ見た目のインパクトが強すぎて、眼中にもないんだろうね……。



そんな静かな今日は、前の人に隠れてスヤスヤ眠っているようだった。



…きっと、メガネに隠れた寝顔も整ってるんだろうな。

……って、なに見つめちゃってんのよっ!ないない、今のはなし!!



頭をブンブン横に振って、邪念を取っ払う。



丁度その時、担任の先生が教室へと入ってくる。

今日もいつも通り、朝のHRが始まった。



「え~突然だが、今日からこのクラスに転校生が来ることになった」



その瞬間、クラス全体が「おぉ!」と声をあげる。



マンガみたいに本当に突然、転校生ってくるんだ!

どんな人なんだろうなっ、楽しみっ。



「じゃ、入ってきていいぞ」



先生がドアを開け、全員の視線がそこに集まる。



男の子かな?女の子かな?

どっちかっていうと、女の子がきてほしいな!



もしかしたら、友達になれるかもしれないしっ。



ワクワクと期待に胸を躍らせた。