隣の席でキミと秘密の甘い恋【完】

だがしかし。

興奮冷めない女の子たちは、中々諦めてくれなかった。



それから一週間が経ち今日まで。



毎日のように、執拗な取り調べを受けておりました……アハハ。



女の子たちのイケメンに対する執着心……恐るべし。

私は女の子の闇の部分を見てしまった気がするよ。



男の子たちもそんな女の子たちの姿に、若干引いてたみたいだしね……。



ちなみに唯奈ちゃんはというと、「私は興味ないから、どうでもいい」と言って、一切私に聞くことはなかった。



気を遣ってくれたのか。

それともやっぱり、興味がないのか。



とにかく言えることはただ一つ。

唯奈ちゃんは私の最高のお友達、ということです。



渦中の人である斎宮くんは、そんなことには全くの無関心で。



問い詰められる私の隣で、いつも通り読書をするか居眠りを繰り返す日々だった。



少し意地悪をしてみようと思い「うっかり口を滑らせそうになっちゃう」と言ってみると、『ふざけんな』と何も言わず目で殺されました……。



うん……。

あの殺気を放った笑顔は一生忘れないよ。



やっぱりこのヒミツは墓場まで持っていかなくちゃと、二度目の誓いを立てたぐらいだもん……。