「そしたらさ、なんか合わせる顔がなくって段々合わなくなったら謝るのが怖くなって…いっその事嫌われてもうあんな奴知らない!って思われた方が良いなって思って。それでちぃ姉にキスしたんだよ」
「つー…」

「弟みたいに可愛がってた奴が彼女に手を出したんだよ?さすがに怒るでしょ」
「怒ってるかな…本人に聞いてみれば?」
「えっ?」

「今の話。聞こえた?大輔」
「ったく、そんなことだろうと思った。お前の考えは甘いんだよ。でも俺の方こそごめん。翼の好きだって言う思いを軽く見て」
「…先生⁈なんで?」
「フフ…ごめんね。電話、スピーカーにしてたの」