嫌いになれなくて、ごめん

大輔とそんな話をしていたある日の夜、ヒロがいつになく心配そうな顔で尋ねてきた。

「なぁ、あれから翼とどうなってんの?」
「…どうって?」
「…翼が姉ちゃんのこと好きだって言ってたから」
「聞いたんだ…」

「あいつ、本気だって言ってた。でも好きだから嫌われたいって」
「好きだから嫌われたい…?」

「よく分かんないけど、姉ちゃんの彼氏って翼の知ってる人なんだろ?2人の事が好きだから嫌われたいって言ってた」
「…それ、いつ?」
「いつだっけ…春休みになる前かな?」
「ふーん…そっか」