嫌いになれなくて、ごめん

けれど水曜も金曜も翼は来なかった。
さすがに心配になり土曜の朝、電話をかけたけれど繋がらなかった。

その夜、仕事が終わってから翼の家に向かった。カルテの住所と千尋の家の近くだと言うことは分かっていたのですぐに見つかった。
何も知らない母親は驚いていたが家に上げてくれた。

「翼。瀬川だけど、入っていいか?」

扉をノックし声をかけると少し間を置き扉が開いた。