嫌いになれなくて、ごめん

久しぶりに会った友達と食事をして店を出ると冷たい風が頬を撫でた。
そのまま彼の目的である本屋を目指し歩いた。
久しぶりにこの街に帰ってきた彼の目に留まったのは公園に併設されたバスケットコートだった。

「うわー、まだあったんだここ」
「そんな簡単に変わんねぇよ田舎なんだからな」
「ちょっと寄って行こうぜ」
「マジかよ…寒いんだけど」
「食後の運動だ」

コートに進むと若者が3人パスを回しミニゲームを楽しんでいた。
先客がいるにも関わらずズカズカとコートに入り彼は「君たち、こっちのコート借りるよ」そう大声で叫んだ。
「いいっすよー」と彼らもまた大声で答えた。