嫌いになれなくて、ごめん

教室の隅にある机に座り勉強している翼を眺めていると目があった。

「何、ちぃ姉?そんなに見られると困るんだけど」
「あっごめん。何勉強してんのかなぁーって思って」
「英語」
「高校生の英語なんて、もう分かんないわ」

「そんなことないでしょー。何が得意だったの?」
「理系ではなかった。かと言って国語が得意かと聞かれれば微妙…」
「苦手だけど文系だったんだ」

「数学よりマシってこと」
「そうだ!理科で思い出した。今夜流星群が見れるの知ってた?」
「ニュースでやってたね。でも夜中でしょ?」

「いっぱい見えるのが深夜ってだけでその前後でも見れるよ」
「見るの?」
「そのつもり、ベランダに出たら見えると思うし」
「そっか。でも暖かくして風邪ひかないようにしなさいよ」
「分かってる」