「夏休みは取れそう?千尋は」
「取れるけどいつかはまだ分かんない。大輔は?」

「医者には夏休みと言う概念が存在しませーん。知ってるくせに」
「本当、忙しいよね。体、壊さないでよ」
「大丈夫鍛えてる。それにまだ千尋のこと持ち上げられるから」
「なにその意味分かんない基準」

外に食事に出かける事もあるけれど、彼の帰りが遅い日はこうやって彼の部屋で過ごす事も多くなった。
軽めの食事を作って軽く一杯。
そんな楽しい時間を過ごせる事が幸せだった。