嫌いになれなくて、ごめん

母親と診察室に入ってきた翼は遠目で見ても明らかに顔色が悪い。

「座れるか?」
「…はぁ…ベッド借りていい?」
「じゃあこっち」

立ち上がり脇の下に入り支え、診察室の隣の部屋のベッドへ寝かせた。

「薬は?」
「…1時間ぐらい前に飲んだ」
「それでこの状態か…」

手早く診察を済ませ、看護師に点滴の指示をだした。