オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~

これ以上青田さんに迷惑かけたくなくて。

「大きなケガじゃないですし、私ももっと注

意するべきでした。」

私は改めて青田さんに頭を下げた。

私、守られてばっかりだなぁ。

黒宮さんにも守られて、今まで女の人から青

田さんが守ってくれてたなんて。

もっと強くならなきゃ。

その日、青田さんは私の家まで送ってくれ

た。

「家まで送ってもらっちゃってすみません。

青田さん、遅くなっちゃいましたけど、気を

付けて帰ってください!」

青田さんにお礼を言うと。

「またバイトでね。」

と頭を撫でられた。

今日は青田さんにぎゅーされちゃった。

こんなの少女漫画でしかみたことないから、

変な展開を想像しちゃう。

うわ。想像しちゃダメ…!

心臓がドクンドクン飛び跳ねる。

「これは何に対するドキドキなの?」

結局何もわからないまま、朝を迎えてしまっ

た。

今日は、土曜日。

「いった…。」

足の切り口が鈍く痛む。

全然ちゃんと歩けないし、朝ごはんを作る気

にもならない。

テレビをつけてぼーっとしていると、インタ

ーホンが鳴った。

「どなたですか?」

「オレだ。」

く、黒宮さん!?

すぐに黒宮さんを招き入れた。

「何か約束してましたっけ?」

黒宮さんが家に来るなんてよっぽど…。