オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~

心配そうに私の足を見ている。

「大丈夫ですよ!すぐ治るみたいですし!」

そう言うと、少し安心したように、微笑んで

くれた。

「青田さん、今日は色々とすみっ…!?」

青田さんの腕に包まれている…?

これは、抱きしめられている…?

なぜ…?

「あの…青田さん?」

「危ない目に遭わせてごめんね?」

青田さん何も悪くないのに…。

「私の不注意ですから…。」

すごい見られている気がする…。

そりゃそうだ…。青田さんめちゃくちゃかっ

こいいもん。青田さん目当てのお客さんがい

るくらいだし。

「青田さん…。は、恥ずかしいです…。」

青田さんは私から離れると、手を掴んで病院

の外まで連れ出した。

「あの、青田さん…?」

明らかにいつもの優しい青田さんではなかっ

た。

「ごめん、オレのせいなんだ。」

「何言ってるんですか?」

私が滑って転んだのに。青田さんは何も悪く

ないのに。

「客の女が、ももちゃんにケガさせようとし

てて。ももちゃんのこと守るって決めてたの

に油断した。」

つまり、青田さん目当てのお客さんが、仲良

くしてもらっている私に逆恨みしたと。

「なんだぁ。やっぱり青田さんは悪くないで

す!」

ちょっと怖くなったけど、青田さんが守ろう

としてくれたことが嬉しくて。