オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~

自分で気づかなきゃいけないってことか。

「それにしても、ももの家族って厳しいな。

恋愛くらい自由にさせてあげればいいの

に。」

玲悟くんの言葉に激しく頷くと。

「そうかな?みんなももちゃんのことがすっ

ごく大好きなんだよ!」

聖菜の言葉にも激しく頷く。

「私も家族大好き。今日電話で謝ってみ

る!」

二人のおかげで悩みがすっきりした。

学校が終わって、カフェに向かう。

足取りはとっても軽やかだった。

「お疲れ様です!今日もよろしくお願いしま

す!」

「おっ!ももちゃん、元気だね。いいことあ

った?」

バイトの制服に着替えて青田さんに話した。

「そっか。ももちゃんは今恋してるから、ち

ょっとむっとしたんじゃない?」

恋?好きな人?

少し考えてみたけど、やっぱりそこに該当す

る人は思い浮かばなかった。

「恋なんてしてないですよ。」

そう返すと、青田さんの表情が一瞬曇ったよ

うに見えた。

「そっか。じゃあ、今日もがんばろっか。」

いつもの青田さんだ。気のせいだったのか

な?

「ありがとうございました!」

お客さんが帰った後、グラスをさげていると

き。

「きゃっ!」

床が濡れていることに気づかず、滑ってしま

った。

「ももちゃん!?」