オオカミ様VS王子様 ~私を賭けたラブゲーム~

「男との無断交際は禁止だからな。」

電話の奥の方からお父さんの声も聞こえてき

た。

「わかってますよ。」

本当に考えすぎなんだから。

恋ぐらい自由にさせてほしいもんだよ。

「明日も学校だからもう寝るよ。」

私は「おやすみ」と言って、電話を切った。

別にやましいことなんてあるはずないのに、

どうして少し焦ったんだろう。

どうしてあんなに大好きな家族に腹が立った

んだろう。

離れた家族にあんな態度をとってしまったこ

とに後悔した。

「ももちゃん、何かあったの?」

「黒宮さんとなんかあったのか?」

次の日、学校で落ち込んでいる私に聖菜と玲

悟くんは真っ先に声をかけてくれた。

「ちょっと家族とね…。」

昨日、なぜか家族に強く当たってしまったこ

とを二人に話すと。

「なるほどね。」

「ただの反抗期じゃん?」

玲悟くんは反抗期だと言ったけど、聖菜は違

うことを考えているようだった。

「ももちゃん、大人っぽいのに鈍感なんだ

ね!」

聖菜のその発言に「おめぇだよ。」と思わず

言いそうになった。

聖菜の隣で唖然としている玲悟くん。きっと

彼も私と同じことを考えたのだろう。

「私が鈍感ってどういうこと?」

一応聖菜に聞いてみると、

「聖菜が教えちゃ意味ないもん!」