蓮人がいつもより真剣な目で言ってる。

私も一緒だ。蓮人が好きで、好きで、大好き

で。蓮人の全部を私のものにしたい。結婚し

ても、その気持ちは日に日に強くなるばかり

で。どうしようもないほど蓮人がほしいんだ

よ。

私は躊躇いながらも、蓮人の鎖骨にも痕を付

ける。

「同じだよ…?蓮人のお嫁さんになったのに

蓮人が欲しくてたまらないの。」

新婚旅行くらい素直に伝えてもいいよね?

「ねぇ、蓮人。私をお嫁さんにしてくれてあ

りがとう。」

「オレのお嫁さんになってくれてありがと

な。」

恋を知らなかったときは、「愛してる」なん

て重すぎるし、生涯使うことなんてないと思

っていた。だけど今は「愛してる」だけじゃ

足りないほど、蓮人を愛してる。

満点の星空の下で、互いを深くまで求めあ

う。

「ももが嫌って言っても、愛し続けるから。

絶対オレから離れんなよ。」

離れられそうにないよ。蓮人の少し重すぎる

くらいの愛が、いつだって私の心を満たして

くれるんだから。

「約束するよ?私も蓮人だけを愛し続けるか

ら。」

恋を知らない私が、真実の愛に出逢う物語は

この先もずっと続いていくの。私の愛するた

った一人の旦那さんと共に。