「お母さんの前でそんなに見せつけるものじ
ゃないわ。」
抱き合う私たちを遠くから見ていたお母さん
には全然気が付かなくて、恥ずかしくなった
私は蓮人の腕を抜け出そうとしたけれど。
「ずっと隣にいるって言ったのはももだ
ろ?」
私だけに聞こえるように囁いて、逃げられな
いように腕に力をこめられる。
お母さんは離れようとしない私たちを見なが
ら幸せそうに笑っていた。
蓮人の腕が解かれると同時に、蓮人が口を開
いた。
「お母さん。ありがとうございます。認めて
くださって。」
「恋って落ちてしまえばだれにも止められな
いものでしょ?それが家族でも、友達でも。
自分自身でさえも止められない。」
お母さんは何かを懐かしむように話す。
お母さんにもそんな恋があったのかな?
「ももが蓮人くんの話をするとき、ほんとに
幸せそうに話すのよ。そして今日、二人を見
て思ったの。親として、ももの幸せを応援し
てあげなきゃって。」
いつも楽観的で、笑ってばかりのお母さんが
誰よりも味方でいてくれていたんだね。
泣きたくなる気持ちが抑えきれなくて、私は
お母さんの胸に飛び込んだ。
「お母さん…ありがとう。」
涙で声が震えてしまったけど、ちゃんと伝わ
ったよね…?
その日は家族で夕食を囲み、私たちの出逢い
やら、付き合うまでを根掘り葉掘り聞かれ
た。
「気を付けるのよ。」
ゃないわ。」
抱き合う私たちを遠くから見ていたお母さん
には全然気が付かなくて、恥ずかしくなった
私は蓮人の腕を抜け出そうとしたけれど。
「ずっと隣にいるって言ったのはももだ
ろ?」
私だけに聞こえるように囁いて、逃げられな
いように腕に力をこめられる。
お母さんは離れようとしない私たちを見なが
ら幸せそうに笑っていた。
蓮人の腕が解かれると同時に、蓮人が口を開
いた。
「お母さん。ありがとうございます。認めて
くださって。」
「恋って落ちてしまえばだれにも止められな
いものでしょ?それが家族でも、友達でも。
自分自身でさえも止められない。」
お母さんは何かを懐かしむように話す。
お母さんにもそんな恋があったのかな?
「ももが蓮人くんの話をするとき、ほんとに
幸せそうに話すのよ。そして今日、二人を見
て思ったの。親として、ももの幸せを応援し
てあげなきゃって。」
いつも楽観的で、笑ってばかりのお母さんが
誰よりも味方でいてくれていたんだね。
泣きたくなる気持ちが抑えきれなくて、私は
お母さんの胸に飛び込んだ。
「お母さん…ありがとう。」
涙で声が震えてしまったけど、ちゃんと伝わ
ったよね…?
その日は家族で夕食を囲み、私たちの出逢い
やら、付き合うまでを根掘り葉掘り聞かれ
た。
「気を付けるのよ。」



