しばらく歩いて、街を出た。

朝日...眩しいな。
久しぶりに見たかもしれない。


公園のベンチで横になった。時刻は5時。

犬の散歩だろうか。どこからか鳴き声が...。




『なんでこんなの産んだんだ!』



「!...はぁはぁ...はぁ、夢だよな...ははっ」

またこの夢だ。


母親の悲鳴

目の前には、血の付いた拳


あぁ、そうか。お母さん...。


何度見ても、この夢だけは慣れない。

殴っている奴は誰なのだろうか。

記憶が曖昧だ。


父親...? 恋人...?

でも僕には父親の記憶が無い。



誰なんだ...?