元カレと再恋愛ってありですか?

奏介に案内されてついたのは紗那のマンションから一駅ほどの近い距離に建てられた一軒家だった。洋風の建物で一階建てのその家はかなり広い。
「え?ここ?」
「そう」
「実家?じゃないよね?」
「あぁ。違う」
「賃貸?」
思わず立て続けに質問をすると奏介は笑った。
「違う。買ったんだ。」
紗那には地価に関する知識もある。
一目でどのくらいの価値のある家かがわかる。
「すごいね」
「まぁな。ここに決めたのには理由があるんだ。」
「?」
奏介はそう言って家の門を開けた。

庭もついていてそこではいろいろなハーブを育てている。
色とりどりの野菜もたくさん実をつけていた。