元カレと再恋愛ってありですか?

かなり久しぶりにちゃんと呼吸することができていることを実感できた紗那は、日が暮れたころ奏介に再び話始めた。

「いっぱい迷惑かけてごめんね。」
「なに言ってんだよ」
「私。もう大丈夫。」
「あぁ。だな。」
紗那が奏介に微笑むと奏介も笑顔を返した。

「大変だったでしょ?自分の仕事も大変なのに、私の世話まで。」
紗那が少しうつむくと奏介は首を横に振った。
「誰かのために料理してさ、その人がおいしいって食べてくれる。あー俺がシェフになろうと思ったきっかけはこれだって、紗那と一緒にいて思い出せたんだ。独立前に思い出せて本当によかったと思ってるよ。このタイミングで紗那とまた会えてよかった。」

奏介の言葉が心に響いた紗那が「そういう優しいこと言うとないちゃうじゃん。」というと、「別にいいよ、泣いて」と奏介は笑った。

「奏介」
「ん?」
「ありがとう」
「どういたしまして」