「聞いてほしいんだ。」
奏介が紗那の手を握る。
「・・・いやだ・・・あきらめたくない」
紗那が小さな声でつぶやく。
「もちろん。あきらめない。」
意外な奏介の言葉に紗那は目を見開いた。
「・・いいの?」
不安そうな顔の紗那の頬を奏介が撫でる。
「もちろん。当たり前だろ。」
「・・・」
奏介が微笑むと紗那の瞳から涙があふれた。
「本当はさ、紗那の体調のこととか負担を考えるともうあきらめようっていうのが正しいのかもしれないけどさ。でも、一度は宿った命。消えちゃったけどさ、それでも会いたいなって思うんだ。もしも会えるなら。少しでも可能性があるなら、俺はかけたい。そのチャンスに。」
紗那は顔をくしゃくしゃにして涙を流し続ける。
「・・・私も・・・会いたい・・・」
しばらくして絞り出すように言った紗那の言葉に奏介は穏やかな表情を向けた。
奏介が紗那の手を握る。
「・・・いやだ・・・あきらめたくない」
紗那が小さな声でつぶやく。
「もちろん。あきらめない。」
意外な奏介の言葉に紗那は目を見開いた。
「・・いいの?」
不安そうな顔の紗那の頬を奏介が撫でる。
「もちろん。当たり前だろ。」
「・・・」
奏介が微笑むと紗那の瞳から涙があふれた。
「本当はさ、紗那の体調のこととか負担を考えるともうあきらめようっていうのが正しいのかもしれないけどさ。でも、一度は宿った命。消えちゃったけどさ、それでも会いたいなって思うんだ。もしも会えるなら。少しでも可能性があるなら、俺はかけたい。そのチャンスに。」
紗那は顔をくしゃくしゃにして涙を流し続ける。
「・・・私も・・・会いたい・・・」
しばらくして絞り出すように言った紗那の言葉に奏介は穏やかな表情を向けた。



