「紗那」
「ん?」
眠っていたはずの奏介が紗那の名前を呼んだ。
紗那がふとパソコンから奏介に視線を移すと奏介が微笑みながらまだ眠っている。

寝言・・

かわいらしい奏介の寝言に、紗那は思わず微笑む。

そして奏介が淹れてくれたココアをもう一口飲みながら空を見上げた。

大きく深呼吸をする。

毎日、奏介と一緒にいると温かい・・・。



紗那は幸せをかみしめながら目を閉じた。