元カレと再恋愛ってありですか?

紗那は奏介なりの励ましを受けてもうひと踏ん張りの仕事を頑張ろうと思った。
「ありがとうね。奏介」
『もうひと踏ん張りだから、頑張れ』
奏介には紗那の気持ちが伝わっている。

紗那は電話を切ってから気合を入れなおして仕事を再開した。


深夜を回るころやっとクライアントとの打ち合わせが終わった。
仕事を詰め込みすぎていて、打ち合わせにもなかなか時間がさけない紗那。
急遽社長が引き受けて来たクライアントには打ち合わせろ夜にしてもらったり、ある程度のデザインは任せてもらえるようにお願いしている。

「遅くしてごめんね。終電ある?」
紗那は自分のチームの社員に声をかける。
「ギリギリです。」
「片づけは私がやっておくから。帰って。ありがとうね。」
紗那はそう言って社員から片付ける途中のお茶のセットを受け取った。
「大丈夫です。近いんでタクシーでも拾います。」
「いいから。余計なお金使わないで。私がやっておくから。」
「大丈夫ですって。木ノ内さん、これからまた仕事がたっぷりあるでしょ?今日はとことん付き合うつもりで来てますから。明日は休みだし。」