元カレと再恋愛ってありですか?

「俺、独りよがりになってたな。焦ってさ。」
奏介がしばらくしてそういうと紗那の手を引いて紗那の体を自分の方へ向けた。
「店を出ることと、新しく店を出すプレッシャーでさ。俺周りが見えなくなるくらいがむしゃらになりすぎてた。」
「頑張りすぎだよ。って言ってもがんばっちゃうし、頑張らないとならないこともこの年になると増えちゃうけどね」
紗那が微笑みながら奏介の体に抱き着く。
奏介の胸に自分の耳を近づけた。目を閉じると心から安心できる。
「ありがとう。なんか、見えた気がした。」
「よかった」
「オムライスも響いたよ」
「よかった」
「風呂上りに俺の高級軟膏、やけどしたとこに塗ってやるよ。」
「やった」
お互いの体温にのぼせそうになりながら二人は心から落ち着く時間を過ごした。
「寝んなよ」
「・・・うん」
「半分以上寝てんじゃん」
紗那は奏介にくっついているとすぐに眠ってしまう。
それだけ心をゆだねて、心から落ち着ける存在だった。