自分の人生に責任も持てない

他人に責任をなすりつける

そんなどうしようもない人が
自分の父親だと言う事実に辟易する



「…………やだなぁ……」



……私は、どうしたらいいんだろ


逃げるのも立ち向かうのも
なんだか違う気がして

でも、嫌だって気持ちはずっと心の中にあって…



「……、あ、れ……」



ぐるぐる考えていたら

視界が急に回り始めて


体がふらつく


慌てて何かに掴まろうとしたけど

うまく掴めなくて


がしゃんっ!!!


と、シャワーヘッドや
備え付けのシャンプーやらが
盛大に音を鳴らして床に落ちる



「っ」



私自身も立ってられなくて
物が散乱した床にそのままぺたりと座り込む



…………なんだろ…

頭は殴られてないはずなんだけど……



激しく視界が揺れて



……気持ち悪い




「ひなたちゃん!?」




口元を押さえて嘔吐感に耐えてると

呼び声が聞こえて