病院に行かなきゃいけないかなって
内心すごく焦ったけど

これならなんとか……

市販の痛み止めで騙し騙しやっていけそう


……良かった


病院に行こうものなら
根掘り葉掘り聞かれて大事になりかねないし



「……動けそうだし、シャワー浴びてこよ」




かなり汗をかいたみたいで全身べたべたする

ぬるめのシャワーで汗を洗い流してく


「…」


備え付けの鏡に映る自分の体を見て
深くため息をつく


…………これは
今までで一番ひどいかも……


毒々しい青紫色の大きなあざが
おなかまわりから侵食するように広がっていて

見てて気持ち悪い

この肌の色、元に戻るのかな



「…」



サァァァー……



ぼんやりとシャワーを浴びながら



あの人が言ってた言葉を思い出す




『お前がいなきゃ
俺はもっと自由に生きれたんだ!!』


『どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがって』


『俺の人生がこうなのは全部お前らのせいだ!』


『ふざけんじゃねーよ!!消えろ!』




……誰かのせいにしなきゃ生きられない弱い人


当たり散らして

だだをこねて


まるで、聞き分けのない子供だ