私の仕事は裏方業務

掃除に洗濯、消耗品の補充
姉さん達の支度のお手伝い

シュカさんに言った通り
今のお給料でも充分やってはいける

でも
お金はいくらあったって困らない

生きていくにはお金がいる

何をするにもお金は必要

この先の事を考えたら
もう少し貯金はしておきたいと思う


……他にも、バイト探してみようかな


なんて、考えていると


｢ひなた。そろそろお客さん来るけど
準備大丈夫？｣

｢あ、はい｣


ベビードール姿のアリサ姉さんが
ひょこっと顔を出す


｢アリサ姉さん
お客さん来るまでは上着着てて
風邪ひいちゃう｣


わたわたと予備のバスローブを持って
姉さんの傍に寄る


｢ひなたに心配されちゃおしまいね
……せっかく可愛い顔なのに｣


差し出したバスローブに袖を通しながら
姉さんはちらりと私を見下ろして


シュカさんみたいに私のほっぺたを撫でる



｢伸び代、ありますか？｣

｢……そうね。かなり｣



わざと茶化す私に、アリサ姉さんは
少し複雑そうな表情を浮かべながらも
合わせてくれた