「信じてる!」




ドキン……。


後ろから聞こえた声に、振り向いた。







「みんなが信じてる」




海くん――――。




“みんなが信じてる”


その言葉はとても大きくて、そして重くて……私を奮い立たせた。


なんのためにこの道を選んだのか……。


誰のことを想い、この道を選んだのか……。


今までのことが走馬灯のように蘇った。



私は大きくうなずくと、会場の中へ向かった。