「ヒサもうやめろ! もうアイツのことなんて忘れろ!」 凍り付いてしまいそうな海の中、俺は声を枯らし何度も叫んだ。 「ヒサーーーー!」 この行き場のない、どうしようもない想いを、幾度となく君へぶつけた――――。