「えっ! マジで!? ヒサ先輩も学園祭の手伝いに参加してくれんの!?」


「うん、まぁ……」


相変わらず図書室で過ごす午後。

ヒサ先輩の受験勉強の邪魔をするなと、田辺生徒会長にちょいちょい怒られるけど、最近は学園祭の準備で生徒会の集まりが頻繁だから、ここに居ることも何とでも理由付けられる。




もうすぐ夏休みに入り、明けたらすぐ学園祭が待っている。

夏休み返上で学園祭の準備をすることになっている生徒会ではあったが、その準備にヒサ先輩や他の生徒も協力してくれることになったというのだ。




「……本当はね、プロムの参加もどうしようかと思っていたんだけど、3年生は最後の学園祭だし、どうしても出て欲しいって奈々ちゃんに言われてね。だったら、プロムを考えた私も準備に参加した方がいいと思って」


「もちろん! その方が絶対いいって!」

俺は思い切り、うなずいた。