「えと……、それ、知ってる」
「ぅえ?!まじで!?」
その声は校舎の壁に反響するほど大きかった。
「え……罰ゲームって知っててなんで朝比奈と絡んでんの?」
「私、友達いないし……喋ってくれたら嬉しいだけ」
「あー、寂しいからってこと?朝比奈を好きなわけじゃなく?」
「好きになんてならないよ」
どんなに手を伸ばしても、朝比奈くんに届くわけないもん。
無駄な恋なんてしたくないよ。今で十分。
「へぇー」
島田くんは何か考えるように空を振り仰いだ。
その仕草、ちょっと朝比奈くんに似てる。さすが仲良しさん。
「ってか寂しいって、もしかして宮岡さんって友達ほしいの?」
「それは……うん」
「へー意外かも。宮岡さんって一人でいたい人かと思ってた。喋っても笑顔しか返ってこないし、逆に絡みたくないのかなーって」
そんなふうに見えてたんだ。
言葉足らずは、不愛想よりも深刻。
またひとつ学んだ気がする。



