あっけにとられながら、私の目は朝比奈くんを追う。 しなびたポテトを後ろの席の女子たちに一度見せた彼は、 いたずらっぽく、白い歯でかじった。 「俺イモが主食なんだよね」 ――途端。 肩に回された腕にぐいっと引き寄せられた。 強引で、あっという間。 まるで人質のように片腕に捕らえられてしまった私の手から、箸が落ちた。 ――カシャン……。 「……俺の大好物に、ケチつけないでくれる?」