かまわず朝比奈くんは、平常運転。
私の背中をポンと叩いてから輪の中にいた島田くん達の方へと歩いていく。
「ねぇ島田たち、俺のスケボ知らね?」
「えー?知らねーけど。いつからないの?」
「二か月前かなぁ」
「そんな前のもん知るかよ」
「冷たー」
朝比奈くんは不思議だ。
彼の独特な雰囲気が、その場の空気を中和させる。
あっけらかんと話題をぶった切って、群がる生徒の輪を切り裂くようにジグザグと通り抜けたころには、
私を囲んでいたみんなの話はもう過去のものになっていた。
……華麗。
朝比奈くんにしかないカリスマ的な能力に私はやっぱり憧れる。



