でもそうなってくると、新しい問題が出てくるじゃん。 俺は非常階段に隠れた4人の悪い男たちを頭に浮かべる。 『何でもシてくれそう』 『あの可愛い声で鳴かせたい』 あいつらに狙われるくらいなら、俺の方がぜったいマシだと思う。 「じゃあ今から俺のこと好きになって」 なんて言いながらも首を傾げたくなる。 ん……? ……てか。待って。 なんで? なんで俺振られてんの。 振られんの人生で初めてだと思う。 うん、はじめて。 遅れて気づいたのは、ちっぽけなプライドに入った微々たる傷。